パネルディスカッション

司会:準備が整いましたので、パネルディスカッションへ移りたいと思います。はじめに、ご登壇者様のご紹介をさせて頂きます。大変お待たせいたしました。この度パネリストを務めてくださいますのは、
・衆議院議員:小原舞様
・衆議院議員:横粂勝仁様
・2011年宮津青年会議所理事長:吉岡宗典様
・2011年度30歳の成人式実行委員会委員長:山添藤真
のみなさまです。

ここからは、本日、パネルディスカッション司会を担当していただきます、30歳の成人式推進委員会の野村歩様にマイクをお渡ししたいと思います。野村様、よろしくおねがします。

パネラーの自己紹介

野村:みなさんがスーツで決めていらっしゃる中にひとりだけ青いやつがいて、ぼくだけ場に合っていないような気がしますけど、このメンバーでこれからだいたい45分くらい、パネルディスカッションをさせて頂きたいと思います。
ただ、堅い話ばかりしていてもしょうがないので、簡単に自己紹介をして頂いた後は、あとは気楽な感じで議論をさせて頂きたいと思います。
それでは自己紹介をお願いします。

小原:みなさん、こんにちは。衆議院議員の小原舞でございます。本日はお招き頂きましてありがとうございます。「30歳の成人式 in 与謝野」ということで大変楽しみにやってきました。横粂さん、山添さんは30歳ですが、私は30歳ではありませんが、みなさんと近しい年代ということで参加させて頂きました。2009年の政権交代の選挙で衆議院議員をさせて頂きますが、出身は与謝野町近くの舞鶴市でございます。よくなんで政治家になったのかと聞かれることがあります。ちょっと経歴が変わっていますので、そこからお話させて頂きます。

私は舞鶴の高校を卒業してから、海上自衛隊に入りました。海上自衛官として任務に就きながら、やはり大学に行きたいとの思いを捨て切れなかったのです。海上自衛隊を退職してから、大学に入らせて頂きました。そのなかで、その時の漠然な夢として、人様の役に立ちたいとか、国連機関に入って世界で困っている子ども達を助けたいと思っていました。法学部政治学科でしたが、ここから先はかっこいい話ではないのですが、私の転機は25歳でした。
簡単に言うと、就職に失敗して地元に帰ってきました。その時は政治部記者、マスコミ関係に関わっていくなかで勉強をしていきたいと思っていました。ですが、世の中そんなに甘くなく、なくなく地元に帰ってきました。

そしてひさしぶりに帰った地元の状況をみて、みなさんもひさしぶりに与謝野町に帰った方もいるかと思いますが、商店街も活気がなく、友達たちもいない、そんな状況でした。ハローワークに通って仕事を探してみても手取り10万円ほどの仕事しかなく、これでは奨学金を返しながら仕事できないなと思っていました。そしておもしろくないと思いました。正直、かなり腐っていました。だったら、考え方を変えて面白くないのだったら、自分で面白く変えたらいいじゃないかと思うようになり、市役所に通って、ボランティアやまちづくりしたいと相談していたところ、担当してくださった職員の方がとてもよくしてくれました。やはりそこでもつながりですね。そうして活動しているなかで、もっと専門性を見つけたいと思って大学院に進みました。
その後、野田総理も卒業生でありますが、松下政経塾に通っていたところ、政権交代の選挙のときに、前原誠司政調会長や福山哲郎参議院議員に「一緒に政治を変えないか」と声をかけて頂き、ふるさとをよくしていくためには国の政治が変わらなければいけないと思い、ここ谷垣総裁の選挙区ではありますので、厳しい選挙区ではありますが、想いをもって、政治の世界に足を踏み出すことになりました。

現在は非常に厳しい時代です。人口減少社会や少子高齢社会、税と社会保障制度の議論をしていますが、2055年になりましたら、ひとりの働く世代がひとりのお年寄りを肩車で背負う、そんな時代になっていきます。これからのことを考えても、国難の時代、若い世代のみなさんからの声を頂きながら、そして、一緒にやりましょうというという思いを持って頑張っていきたいと思っています。

本日はよろしくお願いします。

横粂:昭和56年、1981年9月10日生まれ、おそらくみなさんと全く同学年の衆議院議員・横粂勝仁でございます。本日は東京都の府中市・武蔵野市・小金井市という場所から6時間かけてやって参りました。そして、6時半の電車で帰って12時半に帰り着く予定でございます。聞くところによると、陸の孤島で、東京から時間がかかる場所のひとつでもあると聞きました。こういった「30歳の成人式」という、これから、日本に広げていって頂きたいそんな栄えある第1回目にご一緒させて頂いて感謝、光栄の限りでございます。

こうやって同学年の方々を前に話をするのは経験があまりなく、子ども達に「お兄さんですよ」、諸先輩方に「私たち頑張ります」というように話をしていますので、今日は少し緊張しています。

私は今、「改革の志士」という東京地域政党で代表をしています。みなさんは多分知らないと思いますけど、というか誰も知っている方はいないと思います。元民主党でしたが、某管総理の内閣不信任決議案に賛成して飛び出しました。今は地域政党で力を結集させて、日本を変えていこうという思いで新党ひとりとも揶揄されながら、「改革の志士」という政党で一人楽しく、ただ全くひとりというわけではなく、もちろん仲間もいながら頑張っているところです。

これから30代の10年が勝負であって、諸先輩方は知恵と経験でははるかに私たちより上、でも、バイタリティをあわせていけば、やはり30代のほうが強いわけです。40代、50代、60代、70代の方々が一番恐ろしいと思うのは30代のはず。20代はかわいい、10代はもっとかわいい、0代は本当にかわいい、けど30代は何をやるか分からないし、社会をひっくり返そうと思えばひっくり返せるような年代、この力をこれから示していく時代だと思っております。10年後に、30代のうちに、39歳までのうちに、総理になろうと、総理になりたいと思っております。今はまだまだ馬鹿だと言われています。実際5年前にあいのりで、総理と呼ばれており、多分、谷垣さん一度も総理と呼ばれていないですが、私は全国で一番総理と呼ばれている人間でして、小泉さんの時代も「小泉さん」「小泉さん」と呼ばれていて、管さんにしても、野田さんにしても一年で変わってしまうので、私は5年間変わらず総理と呼ばれているので、長期政権を築いています。10年後に本物となって頑張っていきたいと思っております。

今日はよろしくお願いします。

吉岡:与謝野町在住の吉岡宗典と申します。さきほどは太田町長より大変お褒めの言葉を頂きましたけど、普通の人間で、経歴も申し上げるほどのこともないですけども、今日は太田町長、井田議長、垣中教育長、浪江課長、奥野課長ともに、「30歳の成人式」をお祝いするために駆けつけてくださいまして、本当に応援して頂いているのだなあと嬉しく思っております。

わたしはみなさんより少し上、30歳を少しオーバーしておりまして、今年39歳を迎えます。ギリギリ30代ということでお呼び頂いたのかなと思っております。このなかにも山添藤真君、今井浩介君、羽渕貞良君、その3名も同じ宮津青年会議所活動で奉仕活動を一緒にしております。今日は青年活動活動の話を通して、またギリギリ30代で思っていることをお話できたらいいなと思っております。青年活動はひとづくり、まちづくりの2つを柱として活動しております。

そのひとづくりのなかで、去年、郷土愛をテーマに事業を開催いたしました。ちょうど今日の趣旨に合致する部分もあるのかなと思っております。郷土愛のなかで事業を行ったのですが、みなさんもお見かけになったことがあるかなと思いますが、丹海バスの両側面に手形で天橋立の絵を描いた事業です。天橋立で宝探しとかクイズをしました。そして岩滝に帰ってきて、パネルで天橋立のことを勉強するなかで、宮津与謝を守り伝えていきたいと、郷土愛を醸成することを目的にした事業です。子どもたちは就職や進学でこの地を離れることは致し方ないと思うんですけども、いずれこの地に帰ってきてほしい、帰ってくることはできなくても、遠くで見守っていてほしいという気持ちが醸成できたらなということで開催しました。

もう一つの柱、まちづくり事業ですけども、わたしたちが大好きな与謝野町というまちをつくっていくということですけども、今日も行政の方、議会の方お越しですけれども、どんなまちをつくるかはそのまちの政治を決めているわけです。その政治をしている場所が議会です。なかなか遠い場所ですけども、そんな政治に若者が参画していくという目的でそのような活動しております。

そのひとづくりとまちづくりというのは共通点があると思っていまして、それが郷土愛は小さい頃から、政治は若者からというところで似ているのかなと思います。そんな文化をつくっていけたら、そんな運動がやっていけたらと思っています。

わたしの仕事は宮津市で土地家屋調査士をしております。測量したり、登記をしたりという仕事です。この青年会議所活動というのは奉仕活動です。青年会議所活動というのは、奉仕活動を通じて自分たちの修練をしていくという活動です。

今日は30歳のみなさんと近い存在になれたらいいなと思っておりますのでよろしくお願いします。青年会議所活動ですが、わたしたちの活動を回覧板などでお知らせしております。その際にはご参加頂けたらと思います。

山添:本年度与謝野町30歳の成人式実行委員会委員長、また、太田町長からもご紹介頂きましたが、与謝野町議会議員としても活動しています山添藤真と申します。

私がこの町に帰ってきたのは2年程前になります。それ以前はフランスという国で勉強をしておりました。その当時は、建築家になって世界中を飛び回りたいという思いがありました。今からちょうど6年前になるかと思いますが、この丹後地方の織物業者の方々がフランスで展示会をされるという機会がありました。その際に通訳としてお手伝いをさせて頂いたことがきっかけで、フランスで自分の地元のことを知るという少し変わった経験をしました。その時に自分はなんて地元のことを知らないのだろうと思ったわけです。例えば、私の実家も織物業を営んでいますが、その織物業がどのような業態なのか、また、どのような人たちが織物に関わっているかさえ分からない、本当に何も知らない24歳でした。

展示会に並べられた製品を見て、こんなに素晴らしいものづくりをしているのが私の地元であり故郷なのだと知りました。と同時に、とてつもない苦しみを抱えた場所だということも知りました。地域経済は疲弊をしている、自殺者もいる、そのような状況を聞くなかで、私の仕事は海外にはなく地元、あるいは日本にあるのではないかと思うようになりました。そして、フランスで数年間の勉強を重ねた後、地元に戻り、2010年の議会議員選挙に当選させて頂き、現在に至っています。

まさかこのようなかたちで同年代の方々と対面できるとは思っていませんでした。本日は町内だけでなく、多くの同級生たちが町外からも駆けつけてくれていると伺っています。この時が皆様にとって、素晴らしい日になることを祈願して自己紹介とします。

野村:最後に、いましゃべっている私は「30歳の成人式推進委員会」という立ち位置からこの場に参加し、司会をさせていただいております。この「30歳の成人式」というのは、第1回目として、色々な幸運と皆さんの情熱が重なって、与謝野で開くことができました。これから年末にかけて、北九州、横浜、福岡で、おなじように地元を愛している人たちが開催に向けて準備を進めてくれています。成功できるかどうかは正直彼ら次第というところがあるのですが、そのお手伝いをさせて頂いているひとりです。

では、議論に入らせていただきます。



パネリスト&司会プロフィール(敬称略。2012年3月末時点)

  •  小原 舞

    衆議院議員。民主党所属。2009年の第45回衆議院議員総選挙で初当選。公式サイトはこちら

    •  横粂 勝仁

      衆議院議員。弁護士。新党「改革の志士」代表。2009年の第45回衆議院議員総選挙で初当選。公式サイトはこちら

      •  吉岡 宗典

        2011年の宮津青年会議所理事長。土地家屋調査士。吉岡宗典登記測量事務所所長。

  •  山添 藤真

    2011年度30歳の成人式実行委員会の委員長。京都府与謝野町議会議員。2010年与謝野町議会議員選挙で初当選。公式サイトはこちら

    •  野村 歩

      「30歳の成人式推進委員会」メンバー。プランナー。地域活性化への寄与を目的とする合同会社プブリカ共同代表。